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シリア&レバノン旅行エリアガイド

古き豊かな歴史の国☆じっくりめぐるシリア旅行

パルミラ遺跡の写真。
シリア&レバノン旅行にてパルミラ遺跡のラクダの写真。パルミラ遺跡 ラクダ
シリア&レバノン旅行にてクラック・デ・シュバリエの写真。クラック・デ・シュバリエ

古代からさまざまな文明が栄え交流したシリアは、高度な文化が発達した土地で国中に遺跡が点在している。アラブらしい砂漠の広がる乾いた地域から、緑の山脈や豊かな土地の広がる地中海沿岸と、さまざまな風土が見られる。 シリアは他のアラブ諸国と比べても物価が安く、人々も素朴で親切、何より時間がゆったりとおだやかに流れている国。のんびりと異国の情緒を味わいたい人には、ぴったりの国だ。

シリアの見どころで外せないのは、広大な敷地に広がる古代ローマの都市遺跡のパルミラと、「世界一古くから人が住み続けている都市」といわれる歴史的都市ダマスカス。パスミラ遺跡とダマスカスの2ヶ所なら3日くらいでまわれるので、レバノンやヨルダンも周遊できる。逆に言うと、レバノンやヨルダンも周遊する人はシリアに2~4日の時間しかとれないので、パルミラとダマスカスを回るくらいの余裕しかないといえる。シリアにはそれ以外にも魅力的な見どころがあるので、できればじっくり地方の町も訪れてほしい。

シリア北部にある第2の都市アレッポも多くの民族が行き交った歴史都市で、ダマスカスよりもっとローカルな雰囲気を楽しめる。丘の上に建つ十字軍の城塞クラック・デ・シュバリエも保存状態の良い美しい城だ。水車の町ハマは落ち着いた田舎町で立ち寄ってみるとおもしろい。パルミラ遺跡、ダマスカス、アレッポ、クラック・デ・シュバリエは世界遺産。これらの見どころをすべてまわるには7~8日間は必要。4大世界遺産をまわってじっくりシリアを楽しめば、感動と発見の旅となるだろう。

シリア&レバノン旅行にてダマスカスのウマイヤド・モスクの写真。ダマスカス ウマイヤド・モスク

ダマスカス
シリアの首都ダマスカスは旧約聖書の時代から存在するとても歴史ある都市。世界一古くから人が住み続けている都市のひとつで、古代都市として世界遺産になっている。人口数百万人の大都市だが、見どころはほとんど旧市街に集中している。ダマスカスの歴史そのものともいえる旧市街は城壁に囲まれていて細い路地が入り組んでいる。旧市街はイスラム教徒地区とキリスト教徒地区に分かれていて、町の西側のイスラム教徒地区にはモスク、東側のキリスト教徒地区には教会が点在しているのもおもしろい。

旧市街の見どころはアラブらしい活気のあふれるスーク、イスラム教第4の聖地であるウマイヤド・モスク、美しいイスラム見地が見られるアゼム宮殿など。ダマスカス旧市街にはアーケードで覆われたスークが2本並行してつづいている。庶民的で多くの人でにぎわっているのでぶらぶら歩くだけでも楽しい。ウマイヤド・モスクはウマイヤ朝時代の715年に建てられた世界最古のモスク。タイルがとても美しく、シリアだけでなくイスラム各国からの巡礼者が絶えない。異教徒でも入れるが、女性はマントを借りて着用しなければならない。

シリア&レバノン旅行にてパルミラ遺跡の写真。パルミラ遺跡

パルミラ遺跡
砂漠のオアシスに広がる巨大な都市遺跡パルミラは、シリアを代表する観光名所。世界遺産にも登録されている、シリア旅行で見逃せない場所だ。世界でも最大級の規模を誇り、周辺に点在する遺跡もあわせたらとても一日でまわりきれないほど。パルミラの歴史は古く、紀元前後にシルクロードの隊商都市として繁栄し、ローマの属州となった2世紀頃に東西交易の重要な中継地として最盛期を迎えた。現在遺跡として残っている神殿や建物の多くは、この時代に増改築されたものだ。その後イスラム勢力が侵攻しパルミラは衰退してしまった。

パルミラ遺跡では、周囲が砂漠に囲まれた中に点在する神殿や建物跡を散策しよう。円柱が並ぶ列柱道路や四面門は美しく保存されている。遺跡の西側にあるエラベール家の塔墓や三兄弟の地下墓室、岩山にそびえるアラブ城にも行ってみたい。また、パルミラ遺跡では遺跡の中に建つゼノビア・ホテルに泊まってみよう。遺跡が目の前の最高のロケーションで、夕陽に輝くパルミラ遺跡を眺めるという贅沢が楽しめる。

シリア&レバノン旅行にてアレッポの石鹸を売るお店の写真。アレッポ 石鹸を売るお店

アレッポ
シリア第2の都市アレッポは、シリアでも最古の都市のひとつ。古くから交易の中継路として発展し、さまざまな民族や文化が交錯した。

城壁に囲まれたアレッポの旧市街は世界遺産になっていて、歴史的な古い街並みや遺跡が多く残されている。旧市街の中心には中世に造られたアレッポ城が建ち、迷路のような石屋根のスークやヨーロッパ商人の隊商宿(キャラバンサライ)など、アレッポの見どころはほとんど旧市街にある。ダマスカスに比べると、よりローカルな雰囲気で素朴な風情だ。

アレッポで有名なのが、オリーブオイルのアレッポ石けん。町にはアレッポ石けんが山積みで売られていて、日本で購入するのに比べるとぐっと安価なのでおみやげにぴったり。

シリア&レバノン旅行にてハマの水車 の写真。ハマ 水車

ハマ
水車で知られる町ハマは、とても落ち着いた小さな町。

町をゆったりと流れるオロンテス川には巨大な木製の水車がかかり、緑豊かな庭園公園になっている。砂漠の中のオアシスのような、アラブ世界の喧噪に疲れた身体にはホッできる町だ。水車以外の見どころはあまりないが、古く美しい町並みを残りのんびり歩きながら素朴なハマの雰囲気を味わおう。

シリア&レバノン旅行にてクラック・デ・シュバリエの写真。クラック・デ・シュバリエ

クラック・デ・シュバリエ
丘の上に建つ十字軍の城、クラック・デ・シュバリエ。当時の建築技術を極めた美しい城で保存状態も良く、十字軍時代の代表的な城として世界遺産になっている。二重の城壁で囲まれていて内部の造りも複雑で、外からの侵入に強い造りになっている。また、巨大な食料所蔵庫があり、実に5年間の籠城にも耐えたれるといわれている。ヨーロッパ風の建築様式の城はゴシック調の内装に改造され、イスラム・モスクやアラビア文字の彫刻もあり、この地の支配をめぐる歴史を感じられるだろう。また、丘の上に建っているため、この城からの眺めもすばらしい。